BFstory 最初で最期の物語v2

フラッグがD.ハンターに所属することになってから、早くも1週間が過ぎようとしていた、傷はすでに直っていたが、いまだ悪魔は動きを見せない・・・。

時間=PM8:40

シェイド:「最近平和なのなー」

エリナ:「ま、平和が一番っていうし・・・私達はいつ悪魔が動き出してもいいように、準備を整えるだけよ。」

シェイド:「んー、といってもなぁ、俺は武器とか使わないし・・・、最近体が訛ってきたのかな。」

エリナ:「あ、そうだ、団員を集めてみるのはどう?」

シェイド:「へ?、だって市民には悪魔の存在は極秘だろ?、そのためにわざわざ街一つ一つに結界が張られてるのに・・・。」

エリナ:「市民じゃなくて、旅人ならどう?」

シェイド:「んー・・・いるのかな、旅人、ってか生きてるのかな?」

エリナ:「だから生きてる旅人を探すんじゃないの。」

シェイド:「ま、いいか、とりあえず明日には外に出る事にするよ、俺は。」

エリナ:「えぇ、分かった、死なないように、ね。」

シェイド:「はいはい、分かりますた」

ー一方フラッグはというと・・・

ーD.ハンター団員専用寮 102号室ー

フラッグ:「暇だ・・・」

暇を持て余していた。

フラッグ:「今日もこうやってボーッとしながら一日が終わるのを待つのか・・・なんか待つのは疲れたよ、これなら外へ出ていたい。」

フラッグ:「・・・・、パソコンでも開いてみるか・・・?、でも使い方がさっぱり、どうしたものか。」

フラッグ:「・・・・、いかん、暇すぎて独り言が多くなってきた・・・、今日はもう寝ちゃうか、明日なったら何かあるさ、うん。」

ー数分後・・・ー

フラッグ:「すぅ・・・すぅ・・・。」

\コンコン/

フラッグ:「ん・・・・」

\コンコン、コンコン/

フラッグ:「ん・・・?、誰ですか?(ガチャッ)」

フラッグ:「・・・・?、だれもいない・・・、なんだったn・・・ぎゃーんご!!」

フラッグがもう一度ベッドに戻ろうとすると、窓に人影が見えた。

???:「こ、怖がらないで・・・っ」

フラッグ:「?」

怖がらないで、という声は、か細く、小さな少女の声であった。

窓を開けると、赤い髪と、黒い肌を持った少女がこちらを見つめていた。

フラッグ:「・・・き、君は・・・?」

リラ:「私は・・・リラです・・・、お願いします、食べ物を下さい・・・もう何日もロクに食べてないんです・・・。」

フラッグ:「把握、ちょっとまってて、あ、一度こっちに入っちゃったほうが良いか、上がれる?」

リラ:「え?・・・は、はい。」

フラッグ:「んー・・・、これでいい?、いまパンしかなくてさ。」

リラ:「え?、え?」

リラと言う少女は戸惑っていた、恐る恐るパンを食べてから、少し経って・・・

リラ:「ほ、本当に・・・よかったんですか?」

フラッグ:「何が?」

リラ:「何が?・・・って、ほ、ほら、私・・・「悪魔」なんですよ?」

フラッグ:「へぇー悪魔・・・ってえぇっ?」

寝ぼけて良く分からなかったが、確かに、人間には無い先端のとがったしっぽや、小さな羽根をその少女は持っていた、しかし、別段その少女からは殺気、邪悪な物は感じられなかった。

フラッグ:「んー・・・言われて見れば・・・にしても、本当に悪魔だったら、何故僕を襲ったりしないの?」

リラ:「嫌なんです、人を傷つけるのが。」

リラ:「私は・・・失敗作、らしいです・・・なんでも、ほかの悪魔には無い、無駄な感情を持っているとかで・・・。」

フラッグ:(失敗作・・・!?、まさか・・・まさかとは思うけど・・・いや、違う、僕は人間、しっぽも羽根もないし・・・。)

フラッグ:「た、大変・・・だね、ちょっと、人を呼んでくるよ。」

リラ:「えっ!?、だ、だめです!、こ、殺される!」

少女は人間に抵抗があるのか、人を呼ぶ、という言葉にひどく反対した、何かあったのか?、と聞きたいところだが、それはこの少女にとって良い事なのかどうか、フラッグは思った。

フラッグ:「大丈夫だよ、だってほら、僕も人間だけど、君を殺そうとしてないでしょ?」

リラ:「あなたが殺そうとしなくても・・・他の人間は・・・。」

フラッグ:「大丈夫だって・・・、じゃ、殺さないように、僕が頼んであげるよ。」

リラ:「本当ですか?、それなら・・・いいです・・・けど。」

フラッグ:「じゃ、ちょっとまっててね。」

ー3分後ー

エリナ:「はぃ?、悪魔がなんです?」

フラッグ:「だから、カクカクシカジカで、怪我してるみたいなんです。」

シェイド:「んーーー、どうするよ?」

フルール:「私は別にいいと思うわ、その悪魔を生かして、後で情報が聞けるかも・・・!」

エリナ:「私はその悪魔が敵対心を見せていないのなら別にいいわ。」

シェイド:「悪魔だろうと一つの命だし・・・危険じゃないなら俺もいいかな。」

フラッグ:「あ、ありがとうございます、じゃあ、ちょっと来てください。」

ーさらに3分後ー

リラ:「本当に・・・捕まえたり殺したりしませんよね・・・?」

シェイド:「おう!、まぁ、そっちが襲ってこないなら別に何するってわけじゃないから安心しろw」

フルール:「さーて、ほら、傷を見せなない・・・、これは結構ひどいわね、すぐに手当てして上げるからね。」

リラ:「あ、ありがとうございます・・・。」

エリナ:「フーン・・・、本当に襲う気なさそうねぇ・・・?、珍しい悪魔もいたものね。」

フルール:「ハイ終わり。」

フラッグ:「いつみても早い・・・!」

シェイド:「全くだw」

エリナ:「さて・・・、リラちゃん?、これからどうするの?」

リラ:「・・・・・。」

シェイド:「いっそのことこのままD.ハンターに入っちゃえば?ww」

エリナ:「悪魔を退治する組織に悪魔が入ってどうするのよ。」

リラ:「悪魔を退治・・・?」

シェイド:「あー、でも害のない奴は何もしなから大丈夫w」

リラ:「ホッ」

エリナ:「そーね・・・本人がやる気があるなら私h」

リラ:「やりますっ!」

エリナ:「ふぇ!?」

シェイド:「わぉw」

フルール:「そうきたかw」

フラッグ:「・・・。」

リラ:「やっぱり・・・、悪魔のやり方が許せません・・・、人間を無差別に攻撃して・・・、早く、やめさせたいんです。」

エリナ:「そう・・・、まぁ、いいわ、じゃああなたにもこのバッジを上げるわ、それがD.ハンターの証・・・、アナタの部屋を作ってあげる、ついてきなさい。」

リラ:「あ、はい!」

シェイド:「さて・・・じゃあ俺はもどるかw」

フルール:「私も・・・じゃあね。」

フラッグ:「・・・、さて、もっかい寝るか・・・。」

ーD.ハンター団員専用寮 103号室(フラッグの部屋の隣)ー

エリナ:「はい、ここがアナタの部屋ね、どれも好きに使っていいわ、2階に家具が売ってるから、そっちもみてあげてね。」

リラ:「はい、ありがとうございます!」

ーリラ登場編、終わり  乙!ー